「つながり」を大切にする食堂lifeの宮崎知美さんを訪ねて
今回のリポートの舞台は、山口市佐山にある「食堂life」。そこを営む宮崎さんにお話を伺いました。宮崎さんとは、2022年の年末にゼロスタ前でうどんを提供していただいたことをきっかけにご縁が生まれ、2023年8月にはお店をリポートさせていただいた思い出があります。
私にとっては今回が最後のリポートとなります。最後のリポートでテーマにしたいと思ったのは「つながり」。人と人、自然と人とのつながりを大切にしながら活動されている宮崎さんのお話を、改めて聞いてみたいと思いました。
何もない場所だからこその魅力
宮崎さんが営む「食堂life」があるのは、自然に囲まれた静かな佐山の地。宮崎さんにとって、この場所はどんな場所なのか伺うと、「何もない場所だけど、何もないからこそ魅力的」と語ってくれました。
実は、この言葉は旅人から教えてもらったものだそうです。以前は「何もない」とネガティブに感じていた宮崎さん。しかし、その旅人が「何もないからこそ、すごく魅力的なんだよ」と伝えてくれたことで、考え方が変わったのだとか。それ以来、佐山の持つ静かな魅力に気づき、多くの人とその良さを共有していきたいと考えるようになったそうです。
新しい事業で「食」と「生産者」をつなぐ
宮崎さんは、今年度から新たな事業を始めるそうです。それは、食堂という枠を超えて、食材の生産者や農家さんの存在をもっと身近に感じてもらうための取り組み。具体的には、食堂に加えて直売所を開設し、農家さんに来てもらってワークショップを開催するなどの活動を計画しているそうです。
この新事業を始めるきっかけについて伺うと、「自分のお金の使い道を考えたかった」と宮崎さん。食堂の仕入れではスーパーで生産者が分からない野菜を買うこともできますが、それよりも「顔が見える農家さんを応援したい」と思うようになったとのこと。「大切なお金を、信頼できる人たちのために使いたい」という想いが、この新しい事業の原動力になっているそうです。
食堂lifeの温かみのある店内
助け合い、分かち合う「村づくり」
さらに宮崎さんは、食と農を中心にした「村づくり」にも取り組んでいます。佐山に住む仲間たちと共に、昔の日本のような助け合いと分かち合いのある暮らしを目指しているそうです。「近くにいる仲間と支え合いながら暮らしていける環境をつくりたい」と話してくれました。
「いつでも帰ってきてね」— 留学生との絆
窓からは佐山の風景をのぞめます
また、宮崎さんは民泊事業も手掛けており、これまでに多くの外国人留学生を受け入れてきました。そんな彼らが旅立つときにかける言葉は、「いつでも帰ってきてね」。
宮崎さんにとって、人とのつながりは生きる原動力。言葉や価値観が違っても、出会いを通じて相手を理解し、深く関わることで、距離や国境を超えた絆を育んでいます。「家族のように思っているから、いつでも帰ってきてほしい」という宮崎さんの言葉に、心が温かくなりました。
「つながり」を大切にする宮崎さんと、また会える日まで
今回のリポートでは、改めて「つながり」の大切さを感じました。宮崎さんが大切にしている、人と人、人と自然、自分と周りの環境との関係。その想いが、「食堂life」という場所を通じて、多くの人に伝わっているのだと実感しました。
宮崎さん、本当にありがとうございました!そして、またお会いできる日を楽しみにしています。
食堂life
住所:山口県山口市佐山渚2206
※営業時間等の情報についてはインスタグラムをご確認ください