■ 2012-04-14

レコードから2曲

以前聞いたアナログレコードの扱い方があった。
とあるジャズ喫茶のマスターから教えて貰った事なんだけど・・・
なにせ尖った金属針でレコードという円形に刻まれた溝をなぞり、電気的にスピーカーを通して増幅していく原理であるから、すなわち消耗品だ。
よく、シャリショリ感(削る音)やプチプチ(傷の突起部分)音が良い・・・なんて。
聴けば聴くほど消耗と劣化してくレコード君の叫びや悲鳴だという訳だ。
でも使って(聴いて)なんぼの存在であるから何とも言えぬ訳で・・・

そこで言われる事は、聴くのであればせめて片面全ての最初(1曲目)から終わりまで聴くべきものだと言う事。
理想的には両面を聞いてあげればそのレコードとしてベストだそうだ。
今では希少価値のあるアナログレコード、特にレア物や歴史的な物なんかは慎重に扱いたいものだ。
その結果、一度そのレコードを聴き始めると片面としても20分以上は聴き続けなければならないということである。

昨今の世代はアナログレコードを見て「何じゃこれ!?」的なリアクションがほとんどだろう。
小生たちの時代は、そんな過去の技術に触れることが出来て幸せなのかも知れない・・・

ところで、CDなどのデジタル物は一発選曲なんて常識だよね。
以前の経験で面白い話がある。
ある若い人がレコードに興味を持ってくれてジャケットを見ながら(CD化されてるレコード)こう言った「マスター俺3曲目の○○って曲席なんですよ、かけて下さい」
それに答え聴かせてあげると・・・
若者 : 「レコードに彫ってある溝は1本で繋がっている訳ですよね、円形だから・・・」
小生 : 「そうだよ」
若者 : 「それじゃ何故すぐに頭出し(一発選曲)が出来るんですか?」・・・だって
小生、誇らしげにアナログレコードを見せてあげてこんこんと説明してあげた・・・って・・・は・な・し!

この世の中には、昔の時代を知ってる語り続ける年配者は必要なんだと・・・自信を持った!・・・?


| Category: 雑感など四方山話 | posted at 09:30 | by ハジメ |
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