コスモ アースコンシャス アクト 未来へのメッセージ in 山口 【さくらの守人】

毎週木曜日にお届けしている「コスモ アースコンシャス アクト 未来へのメッセージ in 山口」。

4月3日、10日放送分でお話を伺ったのは、桜の保護活動を行っている団体「さくらの守人」代表の水津久美子さん。

水津さんのご主人は造園業を営んでいて、自宅に桜を植えるほど桜(特にソメイヨシノ)が大好き。

ご主人と桜の名所を巡っているときに、多くの桜の木が「テングス(てんぐ巣)病」にかかっていることを知ったそうです。

「テングス病」はカビで増えていく病気で、モジャモジャっと塊になって健康な枝に当たる光を遮ってしまって、桜の木自身が光の当たらない枝を落としてしまったり、枯れていってしまったり。
さらに、「テングス病」にかかった枝には葉だけしか出ず、花の数が減っていって桜は壊滅状態に・・・

けれども、この「テングス病」はあまり知られていなくて、桜の美しい景色を守るために立ち上がったのが「さくらの守人」。

実は、「テングス病」を見付けるのは簡単で、桜の花が咲いている時期に“緑の塊”があると、それが「テングス病」。

でも、「ヤドリギ」という別の植物と間違われることが多いんだとか。
「ヤドリギ」は葉の形が双葉のようで丸く、「テングス病」は桜の葉っぱにそっくりなので、そこが見分けるポイントだそうです。

それでは「テングス病」の対策と言うと….
農薬も使えないし予防策もなくて、切るしかない。
桜を切って良い時期があって、“葉っぱが落ちてから花が咲くまで”。

花が咲いているときに病気だと気付いても、葉桜になると見分けが付かなくなったり、「テングス病」は桜の葉と同様に落葉してしまうので、花が咲いている時期に発見したら印を付けておくと良いそうです。

では、どうやって切れば良いかというと、モジャモジャっとしている部分の根元を切ってしまえばOK。(ただし、切り口が500円玉以上の場合は、防腐剤などの塗布が必要)

「桜」は日本人にとっての「心」。
今植えられた桜、今私たちが見ている桜が、子供達のその子供の、さらにその子供の世代にも楽しんで欲しいという思いで活動を続けていらっしゃるそうです。

■さくらの守人 Instagram■ @sakura_no_moribito