現状に満足せず成長のための投資を欠かさないワイン担当です
1855年、パリ万博の開催に合わせてナポレオン3世が
ボルドー・メドック地区の赤ワインに1級から5級の格付けをしてから、約170年。
この61本の赤ワインはムートンが2級から1級に格上げとなった特例以外は
まったく格付けに、変更がありません。
そこに胡坐をかいてしまった造り手は、味を落とし、パーカーポイントが全盛の20年前は、
「この2級は5級にも値しない」とか
「この5級はブルジョワ級以下だ」とか
酷評されていたものがいくつもありました。
※舐められたもんですな
しかし、ここ数年、特に2015年あたりから、
この評価に、変化がみられます。
醸造方法のさらなる進歩もあるのでしょう、
いい点がついているものが増えており、
認識を変えなければいけなくなってきました。
例えば、マルゴー2級の「デュルフォール・ヴィヴァン」。
同じくマルゴー3級の「マルキ・ダレーム」。
ポイヤック5級の「ぺデスクロー」など。
一昔前にボルドーを覚えた人なら、安くても手を出さなかった銘柄です。
なんと最近は、95点前後が付いていたりします。
※すごいっ!!
これ以外も、総じて、評価が上昇。
もともと、ポテンシャルはあるんです。
「復権」しています。
※成長の証