season15
怒涛のアメリカ編第2弾
はるばる10時間かけて太平洋を横断したワイン担当は
おしりという多大な犠牲を払いながら飛行機でロスアンゼルス空港に到着
その辺は前回記載したので
youtubeで観る動画がなくなって時間が余っているひとは見てほしい
しかしながらまだアメリカに入国できたわけではない
最大にして最強の難関がある
そう
入国審査である
屈強なアメリカ人に対して
お前は入国する資格はあるか?
と睨まれながら圧力を受けるのが入国審査である
ワイン担当は緊張している
なぜなら
英語ができないからである
全くできないわけではない
英検3級を落ちるくらいの英語力はある
いやない
名前を訊かれれば簡単に答えらえれるが
そんなことは訊かれないことは事前調査済みである
ちなみに隣にいる能天気な母親は
ひげだん
のことを
official髭男爵
と認識している英語レベルである
絶望的なことは言うまでもない
にもかかわらず入国審査にあまり緊張していない模様
偉大な母をもってワイン担当は幸せである
なかなか順番が回ってこない
我々の二つ前くらいの日本人老夫婦がかなり長い
どうされたのかと心配になっていたが
ようやく通ったと思いきや
皆と進む方向が違う!
屈強な入国審査官に別室に連れていかれている
心の中(ひえー)
まあまあ
落ち着けワイン担当
焦る必要はない
普通に答えればいいのである
何も問題ない
事前に調査したことを頭の中でくりくり繰り返しながら
いざ本番に挑む!
最初はどうやらパスポートのIDを読み込むらしい
隣の機械に写す
これくらいは言葉が通じなくてもできる
完了
さあこい質問!
と言いたいところだが
次はどうやら指紋をとるらしい
屈強なおじさんは右手をそこに当てろ
と
親指以外の4本を当てろとアピールしてくる
わかったぜおじさん
以心伝心ができた
4本指を当てる
もっと強く当てろと注意される
少し手こずるワイン担当
ぐっと力を入れてしばらく待つ
赤が緑のランプに変わった
どうやら読み取れたらしい
屈強なおじさんが
親指を立てて祝福
ワイン担当もそれに応える
親指を立てて、OKOKと
すると屈強なおじさん
「ちげーよ!次は親指当てろ!」
バリバリの英語ではあったが
さすがに間違っていることは気付いたワイン担当
思いっきり笑顔でグッドラックポーズをしていたさっきの自分が恥ずかしい
慌てて親指を当てる
無事緑ランプ点灯
慌てた素振りを見せたが無事終えたはず
すると屈強なおじさん
手の甲をこちらに見せてくる
なるほど
手の甲側も採取するのねと
最新の機械はすごいなと
手の甲を必死に当てる
すると屈強なおじさん
「ちげーよ!左手だ!左手!!」
英検3級(落ちた)レベルのワイン担当でも理解できるほど
レフトハンド!レフトハンド!
と連呼していた屈強なおじさん
慌てて左手を当てる
手の甲を真剣にしばらく当てていたさっきの自分が恥ずかしい
とはいえ無事ワイン担当の指紋はアメリカ政府に行きわたった
これであぶないワイン担当ではないことが証明されたはずである
後は簡単な質問に答えるだけである
ちなみにこの辺りは調査済みだ
最初の質問はすべからく目的を問うことである
ちなみに目的は英語で【Purpose】である
受験生は是非記憶にとどめておいてほしい
目的を聞かれることは間違いないのである
これくらい英検3級(落ちた)のワイン担当でも調査済みである
さぁ言えっ!
Purposeと
それが聞こえれば華麗なるsightseeing(観光)
を聞かせてやろうではないか
さっきは指紋採取で手こずって舐められたかもしれないが
ワイン担当の実力を見せつけてやろう
さぁこいっ!
Purpose!!
しかしながら
〇×▽◇☆◎✕▼■★〇×▽◇☆◎✕▼■★
???
全く聞き取れない
なんだその言語は!
Purposeが無いではないか
どういうことだ
俺を試しているのか?
凍り付くワイン担当
凍り付いた心には太陽を与えてくれるバンドもいない
焦るワイン担当
どうすればいいのか
そこで隣のいた能天気な母親が一言
目的を訊いてるんやない?
そんなはずはない
Purposeと言ってないではないか
でもなんとなくそうかもしれない
恐る恐る
サイトシーング
と
言った
どうやら通じた
そして目的を訊かれていたらしい
入国審査では必ず一般的な文言で質問されるわけではないらしい
これは帰国後に知ったこと
完敗だ
ワイン担当の調査力ではそこまで把握していなかった
そして偉大なる母は何となくの雰囲気で英語を理解した
母よありがとう
生んでくれたことに感謝
とりあえず我々は別室に連れていかれることなく
無事アメリカの地に足を踏み入れることを許可された
ここから始まる壮大な旅
俺たちの旅は
これからだ!!!
※最終回ではない
( `ー´)ノ